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| タイトル: |
グレート・ブルー |
| 原題: |
LE GRAND BLEU |
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(88年、仏) |
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| 監督: |
リュック・ベッソン |
| 出演: |
ロザンナ・アークエット、ジャン・マルク・バール、ジャン・レノ、ポール・シェナール 他 |
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何によって癒されるかは人それぞれですが、私がいちばんリラックスできる
のは、きれいな浜辺で青い空と海を眺めているとき。デッキチェアに横たわり、
体全体で潮風を感じているとき、なんとも言えない幸福感を味わうことが出来
ます。
しかし、週末ごとに海辺をドライブし、浜辺に寝転んでいたのは、今は昔の
お話。ここ数年はのんびり海水浴にも出かけられず、もっぱらスクリーンセー
バーで美しい海に思いを馳せる毎日です。さみしいね。
私は浜辺の雰囲気が大好きなんですが、海そのものに魅せられてしまう人も
たくさんいます。「グレート・ブルー」に登場するジャックもその一人。幼い
頃から海とともに生きる彼は、少年時代の親友エンゾに誘われ、ボンベなしで
100メートルもの海中に到達するフリー・ダイビングに挑戦する。
「水の中で会ったね」
初対面の女性にそんなことを言うジャックは、どこか遠い目をした不思議な
青年。現実の世界とかけ離れた彼が唯一心から笑うのは、イルカと話し、戯れ
ているときだけ。彼にとっての海は「癒し」なんていう生易しいもんじゃない。
彼は海なしでは生きていけないのです。
目の前の恋人よりも、真っ暗な海の奥深くに潜ることを選ぶジャック。彼の
孤独と愛情が交錯するラストは、観ていて胸がギュッと締めつけられる思いが
します。
この映画に影響されたかどうかは別として、私も昔、ダイビングのライセン
スにチャレンジしたことがあります。細かいことはもう忘れましたが、実際に
沖に出て船の上で2〜3日間過ごし、実習を行なうというものでした。
場所はオーストラリア、ケアンズ。世界最大の珊瑚礁、グレートバリアリー
フでの講習とあって、私の胸は期待にときめいていました。
ところが、いざ沖に出てみると、天気は曇り。しかも海は荒れ模様で、ゲロ
酔い者が続出。私などペーパーテストの最中に退室して、食べたものを全部海
にブチまけてしまう始末。のっけから強烈な旅の始まりでした。
海での実習がはじまると、これがまたツライ。水面に浮かんでいるときは、
通常エア(酸素)は使わず、シュノーケルで呼吸するんですが、波が荒いもん
だからガッポンガッポン水が入ってきて、苦しくて息が出来ない。海に潜れば
海水は濁っているし、おまけに魚もいない。潮の流れも速くて、潜る時にロー
プから手を離したら、たちまち流されて行方不明になりそうで怖い。怖いから
自然に呼吸も早くなる。
海底20メートルで実習を行なった後、ロープを伝って水面に戻る途中、息
苦しさを感じてあわてて残圧計を見ると、なんとエアがない!! エア切れの
時には手を首元で前後させる「アイ〜ン」のようなジェスチャーをして知らせ
るんですが、「早くしないと、死んじまうよー!」と焦りまくりながら高速で
「アイ〜ン」をする姿は、なんとも大バカヤロウです。
後日送られてきたCカードを見ても、なんの感慨も沸かなかった私。こんな
私が「グレート・ブルー」で観たような澄み切ったブルーの海で癒される日は、
はたしてくるのでしょうか?
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| Text by じょん |
2002/8/30 メールマガジン掲載 |
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