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| タイトル: |
ガン・ホー |
| 原題: |
Gung Ho |
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(1986年、米) |
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| 監督: |
ロン・ハワード |
| 出演: |
マイケル・キートン、ゲディ・ワタナベ、ミミ・ロジャース、山村聡、ジョージ・ウエント 他 |
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第74回アカデミー賞では、ロン・ハワード監督の「ビューティフル・マイ
ンド」が作品賞・監督賞を受賞しました。「アポロ13」(95年)でもおな
じみのロン・ハワード監督、そんな彼が86年に撮ったコメディがこの「ガン
・ホー」です。
雇用を支えていた自動車工場が閉鎖し、活気の失せたアメリカの田舎町。そ
こに日本の自動車工場を誘致しようと、職場長のハント(マイケル・キートン)
は、街中の期待を背負い、単身日本へと交渉に出かける。
誘致決定に喜んだのも束の間、新たな職場に待ち構えていたのは、朝の体操
に始まる超日本的経営。遅刻や早退も当たり前のアメリカ人労働者と、日本の
やり方を押し付ける日本人経営陣。対立が深まるばかりの彼らに、はたして車
など作れるのか――。
外国の映画に登場する日本人というと、ヘンに誤解されていることが多いの
ですが、この映画では「誤解」というよりも、むしろ「誇張」することで日本
人をコケに・・、いやいや、笑いのネタにしています。
無能な管理者は研修で大声を出させられ、朝は全員で体操をし、昼はインス
タントラーメンを食べる。名刺交換は一斉にするし、会議では無口・・・。な
んだかどれもありがちな話で、日本人の私としてはちょっぴり苦笑い。
ただ、うまいなあと思うのは、単に笑いをとるだけでなく、そこに別の意味
も持たせているんですね。例えば、おかしな管理者研修をハントが目撃するこ
とは、後々のハントと工場長の対立にも生きてくるし、朝の体操などは、労働
者たちが日本人をバカにするという意味も持たせつつ、最後のエンディングに
もつなげるという三段構え。ロン・ハワードというのは本当に芸の細かい監督
です。
日本人とアメリカ人の「メンタリティー」の描写も、実にリアルです。自分
の生活や家族を犠牲にしてまで会社に尽くす日本人と、プライドは高いくせに
自分のことばかり考えてロクに働かないアメリカ人。この映画は、そのどちら
もバッサリと斬り捨てます。その上で両者に足りないものが何かを気付かせ、
それぞれを成長させていく。
こうなるだろうなという予想を微妙に裏切りながら、最後は観客の望む通り
の方向にキッチリと持っていくニクイ演出。コメディながら、実に後味の爽や
かな映画です。
アメリカではTVシリーズにまでなった人気作品ですが、日本ではなぜか劇
場未公開。レンタルビデオ屋さんでチェックして下さい。
ちなみに「ガン・ホー」とは、「協力して励め(=Work
together)」とい
う意味の海兵隊用語。日米が力を合わせて事を成し遂げるという本作には、な
んともピッタリなタイトルなのです。
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| Text by じょん |
2002/3/29 メールマガジン掲載 |
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