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| 足が絡まっても踊り続ければいい。タンゴも、そして人生も。 |
| 「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」 |
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| タイトル: |
セント・オブ・ウーマン 夢の香り |
| 原題: |
Scent of a Woman |
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(1992年、米) |
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| 監督: |
マーティン・ブレスト |
| 出演: |
アル・パチーノ、クリス・オドネル、ガブリエル・アンウォー 他 |
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人生、長くやっていれば、様々な場面に出くわします。楽しいこともあれば
つらいこともある。窮地に立たされて、どうにもならないことだってあるでし
ょう。
ケツに火がついてニッチもサッチもいかなくなった時、そんな時は、ぜひこ
の映画のことを思い出してください。ひょっとしたら、何かヒントが得られる
かもしれません。
この映画に登場する名門ベアード校の生徒チャールズ(クリス・オドネル)
も「ケツに火がついて」いる1人。友人が校長にイタズラを仕組む現場を目撃
した彼は、校長から犯人を厳しく問いただされます。密告すればハーバード大
学への推薦。ダンマリをきめこめば退学。そんなモンモンとした状況の中で、
苦学生の彼はバイトのため、数日間、目の見えない退役軍人の世話をすること
になるのです。
その盲人フランクを演じるのは、怒鳴らせたらハリウッド1(?)のアル・
パチーノ。
「キサマ、口答えするか! その場で腕立て伏せ40回プラス40回だ!」
というフランクに、チャールズもすっかり萎縮気味。何しろかつてはジョンソ
ン大統領の側近まで勤めた英雄で、筋金入りの元軍人。そんな頑固オヤジ、フ
ランクとの数日間のNY旅行が始まるのです。
このフランク、口の悪さも人一倍ですが、女好きな所も人一倍。女性の香水
をピタリと言い当てる驚異的な嗅覚の持ち主なのです。「この世で聞く価値の
ある言葉はただ1つ・・プッシーだ。」と言い切る彼。女好きもここまで来る
と立派です。しかし、単なる下品な女好きなどではなく、女性に対して深い愛
情と優しさで接するところが、日頃の毒舌ぶりと対照的でたまらなく魅力的な
のです。
レストランで佇む女性(ガブリエル・アンウォー)に話し掛け、タンゴに誘
うフランク。ステップを間違えるのが怖いとためらう彼女に、彼は優しく微笑
みます。
「タンゴは人生と違い間違わない。簡単な所が素晴らしい。足が絡まっても
踊り続ければいい。」
バンドの奏でるタンゴの調べにのってレストランで踊るフランクと女性。繊
細で正確、そして愛情に満ちたフランクのタンゴに、硬かった彼女の表情も徐
々にほぐれていく。・・・何十回観ても飽きない名場面です。
しかし、タンゴと違って簡単にいかないのが人生というもの。豪勢なNY旅
行の裏には、フランクのある計画があったのです。
高級なホテルに泊まり、うまい飯を食い、素晴らしい女を抱く。懐かしい兄
貴に挨拶をし、ホテルの大きなベッドに横たわり、そして頭をブチ抜く――。
光を失い人生に失望した彼の選んだ道・・・。それは、この現実から逃げ出
す道でした。恥も外聞もなく、涙を流して本音でぶつかり合う二人。年齢も立
場も全く違う二人が、徐々に友情で結ばれていく・・・。これも、この映画の
見所の1つです。
そして、この映画最大の見所は、フランクの演説シーン。懲罰委員会にかけ
られ、吊るし上げられるチャールズを助けるため、フランクが全校生徒の前で
演説をブチかます。これがスゴイ! 胸につかえていたものが全てとれたよう
な爽快感と、震えるほどの感動! この感動をぜひ味わってください。
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| Text by じょん |
2001/12/14 メールマガジン掲載 |
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