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ショコラ



タイトル: ショコラ
原題: Chocolat
(2000年、米)

監督: ラッセ・ハルストレム
出演: ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ、ジュディ・デンチ、キャリー・アン・モス、ヴィクトワール・ディビソル 他





 おいしいチョコの数々が、やがて人々のこころを溶かしていく・・・。
 フランスの田舎町を舞台に繰り広げられる、メルヘンチックな映画。次々と
登場する手作りチョコレートの数々に、思わずヨダレが出てきそう・・・。
 笑って、泣いて、そして観終わった後には心がとてもあったかくなる、そん
な素敵な作品です。

 「むかしむかし・・」で始まるこの物語。レンガの街並みや教会、石畳など、
そこにはなんともいえない絵本のような世界が広がっています。舞台はフラン
スの片田舎。信仰を尊び、質素な生活を営んでいるその村に、旅から旅への生
活を続けるヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)とその娘アヌーク(ヴィク
トワール・ディビソル)がやってきたところから物語が始まります。

 日本でもそうですが、田舎ってよそ者を受け付けない、ある種のよそよそし
さがありますよね。まして、そのよそ者が村のルールを守らなければなおのこ
と。自由に生きるヴィアンヌは日曜のミサなど全く行く気もなく、またカトリ
ックの断食期にチョコレートショップをオープンしたりして、村長のレノ伯爵
の反感を買います。伯爵はショップの閉店を画策し、また村人たちも彼女を遠
ざけますが、やがて一人また一人と、彼女に心を開き始めるのです。

 物語はヴィアンヌと伯爵の攻防(?)を軸に進展しますが、なんといっても
素晴らしいのは、それを取り巻く村人たちの人間ドラマ。孫と話すことを許さ
れない老婆、暴力夫に怯える主婦、数十年も女性を想いつづける老紳士・・。
田舎でもどこでも、やっぱり人生というのは甘くはないのです。だからこそ、
ヴィアンヌの優しさとチョコレートの甘さが心にしみる。チョコを口にしたと
きの彼らの幸せな表情。そしてすべてを包み込んでしまうヴィアンヌの笑顔。
観ているこちらの方も幸せな気分になってきます。

 途中大きな事件などもありますが、ラストはしっかりハッピーエンド。最後
に微笑むレノ一世の銅像の演出もニクイ!! ラッセ・ハルストレム監督は、
最近では「サイダーハウス・ルール」などが有名ですが、心にしみる作品を丁
寧に描くのが得意ですね。この監督の作品は、またおいおい紹介することにな
ると思いますので、お楽しみに!



  Text by じょん 2001/11/8  メールマガジン掲載




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