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映画まるかじり!
〜映画に出てくる食べもの飲みものにチャレンジします!〜
メニューその2  007のマティーニ





 ただ映画を観ているだけじゃイヤイヤ〜ン、映画の世界を実際に味わってみ
た〜い!というアナタのためのコーナー「映画まるかじり!」(不定期連載)。
第2回もカッ飛ばすでヤンス。GO!

 オレは酒が好きだ。愛してる(キッパリ)。酔っ払った時のポワ〜ンとハッ
ピーな気分がとにかく好きなのだ。
 とりあえず酔っ払えればいいので、酒の種類にはあんまりこだわらない。酒
に関するウンチクもまったくない。出てきたものは何でも飲んじゃう。

 しかし、オレももう30代。オトナの男だ。節操なく何でもかんでも飲んで
酔っ払ってるような歳でもあるまい。これからはオトナらしいコダワリを持っ
て、一本スジの通った飲み方をしていきたい。
 そんなオレの教科書になるようなオトナの男がどこかにいないものか。
 
 ・・いた! 007ことジェームズ・ボンドだ。
 女好きのイメージが強いボンドだが、実は酒にもウルサイ。「007/ゴー
ルドフィンガー」(64年、ガイ・ハミルトン監督)では、カクテルを注文す
るのに「マティーニを。ステアでなくシェークしてくれ」と一言。

 マティーニはジンとベルモットの2種類の酒を混ぜたちょっとキツめのカク
テル。混ぜ方は普通はステア――つまり、ミキシング・グラスに入れてバー・
スプーンでかき混ぜる方法なんだそうだ。
 ボンドはそういうフツーの作り方じゃなくて、シェーカーでシャカシャカや
って混ぜてくれ、といってるワケ。

 ・・しかしなあ、いくらオレの教科書と決めたボンド兄いとはいえ、ちょい
とばかしキザすぎねえかあ。ちょっと混ぜ方を変えたくらいでそうそう味が変
わるわけでもねーだろうに。カッコつけちゃってまあ――そう思ったオレは2
通りの方法で作ったマティーニを実際に飲み比べてみることにした。
 果たしてボンドは本当にオレの教科書たるにふさわしいコダワリを持った男
なのか? それともただのカッコつけなのか?

 早速、新宿の高島屋でシェーカーやメジャーカップなどカクテル作りに使う
道具一式を買い揃え、NBA(日本バーテンダー協会。バスケとは関係ない)
の「オフィシャル・カクテルブック」のレシピに基づいて、まずステアしてフ
ツー・マティーニを作ってみた。で、次に今度はボンド流のシェーク・マティ
ーニを作った。2つをかわるがわる飲んでみる。

 で、結論。
 どうせ大して変わんねーだろ、と思ってたんだけど・・疑って悪かったよ、
ボンド兄い! 2つのマティーニの味は全然違ってた。

 シェーク・マティーニは飲み口がとってもマイルドなのよ。フツー・マティ
ーニの方が断然アルコールがキツく感じる。言われてみればワカルっていう程
度の違いじゃないの。明らかに違う。シェーク・マティーニの方が全然飲みや
すい。ゴクゴク・・プハー。

 女好きのボンド兄いのことだ。「アタシ、マティーニは強くて飲めなあい」
なんて言ってる女の子に「そんなことないよ。こっちのシェークしたのを飲ん
でごらん」「わあ、飲みやすーい!」なんつって、グニャグニャに酔っ払わせ
てうまいことやってるんじゃなかろうか。兄い、さすがです!

 ・・というわけで、思わぬ勉強になった今回は★★★☆☆(星3つ)。じゃ、
また会おうぜ。



  Text by 輝 2002/5/25  メールマガジン掲載




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