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シネマ雑感
「ニッポン in ハリウッドムービー」





 いつのまにかハリウッドを代表する大物プロデューサーの一人になってしま
ったトム・クルーズ。なんと今度は日本を舞台にした映画を製作するらしい。
 タイトルは「ラスト・サムライ」。明治維新を背景にアメリカ人将校(=ト
ム)と日本の侍の友情を描いた人間ドラマなんだそうだ。

 そういえば、製作が延期されたままのスピルバーグ映画「さゆり」も日本が
舞台。こちらは芸者が主人公だ。
 ・・日本人のイメージと言うと、いまだにサムライ、ゲイシャなのか。ちょ
っとガックリである。

 だいたい、ハリウッド映画に出てくるニッポンはいつもどこかしらヘンだ。
今まで、これはマトモだな、と思ったのは「ダイ・ハード」(88年)のナカ
トミ商事くらいなもんである。

 例えば「ブラックレイン」(89年)。ナイトクラブの壁に漢字が書かれた
おフダみたいなのが貼ってあったり、ヤクザの部屋のコンピューター・ディス
プレーに意味なく漢字が映し出されていたり、松田優作ならずとも「なんじゃ
あ、こりゃあ!!!」である。(映画自体は面白かったのにねえ)。

 ジョディ・フォスターの「コンタクト」(97年)もそう。物語の後半、
ジョディが乗り組んだ日本の自衛艦の船室には、なぜか床の間と鏡モチ。トホ
ホ・・。異星人とコンタクトする前に日本人とコンタクトしろよ! と言いた
い。

 そういう「ヘンなニッポン」を見つけては笑って楽しむ、という人もいるが、
コメディ映画じゃないんだし。私はそこまでオトナにはなれない。
 だってハリウッドの映画人といえば、何といっても世界を代表するクリエイ
ターなんだからさ、サムライとかゲイシャとか手アカのついたイメージばっか
持ってくるんじゃなくて、もっと独創的な切り口でニッポンを料理してほしい
もんだ。



  Text by 輝 2002/3/29  メールマガジン掲載




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