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シネマ雑感
「ファンタジーよもやま話」





 私がはじめてファンタジーの世界にふれたのは、中学生の頃。当時話題とな
っていた「火吹山の魔法使い」(S・ジャクソン、I・リビングストン著)を
読んだのがきっかけでした。オークやトロール、ダンジョン(地下城砦)やド
ラゴン、そして魔法使い・・・。今までに聞いた事もないような冒険の世界に、
夜が更けるのも忘れて没頭したものです。
 「指輪物語」(トールキン著)や「ゲド戦記」(ル・グィン著)といった名
作に出会ったのもこの頃。良質のファンタジー小説があまりなかった時代、あ
る意味、当然の成り行きだったのかもしれません。

 テーブルトークRPGの傑作「D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)」が翻
訳されて日本に入ってきたのもこの頃。「E.T.」(82年)の冒頭でエリ
オットの兄貴達もプレイしていたこのゲーム、私も彼らと同じく友人宅に集ま
ってプレイしたものです。
 ちなみに「ネバーエンディングストーリー」(84年)が公開されたのもこ
の頃でしたね。80年代前半というのは、日本におけるファンタジー熱が徐々
に高まってきた頃だったと思います。

 この頃に観たファンタジー映画で思い出深いものといえば、アーノルド・シ
ュワルツェネッガーの出世作、「コナン・ザ・グレート」(82年)。内容は
さておき、あの常人離れした「筋肉」にビックリ! 寝る前に思わず腕立て伏
せしてしまった映画といえば、これと「酔拳」(78年)くらいです(笑)
 ただ、この映画、日本映画にかなり影響を受けていたようで、剣の振り方な
どが、もう日本刀のそれなんですよね。続編で出てくる魔法使いは、坊さんみ
たいな技を使うし、日本人が観るとちょっとなあという部分があるのが残念。

 もう一つ、思い出深いファンタジー映画といえば、「アルゴ探検隊の大冒険」
(63年)。ギリシャ神話をベースにした映画ですが、見所はガイコツ戦士や
ゴルゴンとの闘いのシーン。怪物達の表現方法として、なんと、模型をコマ撮
りして俳優のシーンに合成するという、驚異的な技法が使われています。
 ビミョーにカクカクしたガイコツ戦士と、人間のチャンバラ。結構サマにな
っているんだから驚きです。

 CG全盛の昨今、たまにはこんな映画を観て昔を偲んでみるのも良いかもし
れません。



  Text by じょん 2002/3/9  メールマガジン掲載




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