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ガールファイト



タイトル: ガールファイト
原題: Girlfight
(2000年、米)

監督: カリン・クサマ
出演: ミシェル・ロドリゲス、サンティアゴ・ダグラス、ジェイミー・ティレリ、ポール・カルデロン 他




レビュー&コメント

 主人公はニューヨークにくらす高校生。何年も前に母親を亡くした。父親は
ギャンブル好きで、家はいつも貧乏。いいことなんか何もない。いつも何かに
イラついて、毎日ケンカばかり。
 そんな主人公がボクシングに出会う。厳しいトレーニング、初めての勝利、
そして恋。まさに青春ボクシングものの定番である。――ただし、主人公が
「女の子」であることを除けば。

 かつて、劇場版『あしたのジョー』の主題歌は、
「♪男ならぁ戦うときィ〜が来るぅ〜」
 と歌いあげていたが、最近では女にも戦うときが来るのである。

 主人公のダイアナを演じるミシェル・ロドリゲスがいい。ぎろりとこちらを
にらみつける三白凶眼。不敵なつらがまえ。いかにもボクシングをやってそう
な雰囲気で、存在自体に圧倒的な説得力がある。

 ダイアナはひたすらトレーニングにはげむ。ジムに女はダイアナ1人。男相
手に実戦形式のスパーリングもこなす。
 パワーでは男にかなわないがスピードとテクニックでカバー、当然そうなる
だろうと思っていたが、予想ははずれた。彼女の何よりの武器は男を超えたパ
ワーなのだ!
 この設定もダイアナの顔を見ていると素直にナットクできてしまう。

 やがて、ダイアナの情熱に呼応するかのように、ニューヨークのアマチュア
・ボクシングの世界から男女の垣根がとりはらわれる。公式の大会で男と試合
ができるようになった。
 どうにかこうにか大会を勝ち進んでいくダイアナ。そして、決勝戦。対戦相
手は恋人のエイドリアン(サンティアゴ・ダグラス)である。ロッキーの彼女
と同名だが、エイドリアンはもちろん男だ。

 エイドリアンはプロボクサーを目指している。女の子相手にマジで試合なん
てやってられっか、というのが本当のところだ。
 一方、ダイアナは相手が好きな男だからこそ「手を抜かないで本気で試合し
てほしい」と思っている。2人の気持ちはすれちがう。

 しかし、エイドリアンは最後にはダイアナの気持ちにこたえてくれる。決勝
の大舞台でガチンコ勝負する2人。試合の結果は・・・ヒミツ。
 しかし、決着がついても映画はまだまだ終わらない。本気の殴り合いによっ
てしっくりいかなくなってしまった2人の関係を修復する、という大仕事がダ
イアナには残されているのだ。

 ロッキーはチャンピオンとのエキシビジョンマッチで全ての力を出し切った。
あしたのジョーは真っ白な灰になった。しかし、ダイアナは最後の大勝負の後
ものんびり休んではいられないのである。・・・女の子って、いろいろと大変
ですねえ。



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  Text by 輝 2003/5/17  メールマガジン掲載
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