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| タイトル: |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 |
| 原題: |
Harry Potter and the Chamber of Secrets |
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(2002年、米) |
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| 監督: |
クリス・コロンバス |
| 出演: |
ダニエル・ラドクリフ、ロビー・コルトレーン、エマ・ワトソン、マギー・スミス
他 |
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妻の甥っ子は小学2年生。ご多分にもれず『ハリー・ポッター』シリーズの
愛読者である。その子がこんなことを言っていたそうだ。
「うちには"ドビー"がいるんだよ。ね、ママ」
そう言われた母親(妻の姉にあたる)も、「そうだネ。うふふ」と意味深な
笑顔。小説も読んでないし映画も観ていない妻には、何のことだかさっぱり、
だったそうだが。
ドビーとは、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に登場する「屋敷しもべ妖
精」の名前だ。コウモリのような大きな耳にギョロギョロの目玉、とんがった
鼻の小人である。ご主人様にドレイのように仕え、いつもビクビクオドオドし
ている。
そのドビーが家にいる、というのはどういう意味かと思ったら、何のことは
ない。「パパ=ドビー」なのだそうだ。
仕事で疲れたパパが家に帰ってくるのはいつも深夜。甥っ子もママもとっく
に寝ている。そーっと家に入ってきて、ふと見ると、キッチンには洗い物の山。
音を立てないように汚れた食器を洗ってからベッドに入り、次の朝は家族が目
を覚ます前に出勤する。――そんな姿が子どもの目には召使いの小人に見える
らしい。
妻のために、子どものために、家で外でと働いて、あげくの果てにドビー扱
い・・・悲しすぎる。
超人気シリーズの第2弾となる『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、そ
のドビーが夏休み中のハリーの前に姿を現わすのが発端。「ご主人様」の目を
盗んでコッソリやって来たらしいドビーは、「ホグワーツ魔法学校に戻っては
なりません」と謎めいた警告を発して姿を消す。
警告を無視して新学期を迎えたハリーの身の回りには、不可思議な事件が頻
発する。
何者かの魔法で石に変えられてしまった生徒たち。廊下に書き残された血の
文字。禁じられた森に向かって行進する無数のクモ・・・事件の中心に見え隠
れするのは、ホグワーツを創設した偉大な魔法使い・スリザリンが校内のどこ
かに遺したといわれる「秘密の部屋」の存在だ。ハリー、ロン、ハーマイオニ
ーの3人組は次第に謎の核心に迫っていくのだが・・・というのがストーリー
の大筋。
とかく「エピソードをつめ込みすぎ」と評されがちなこのシリーズ、今回も
けっこう忙しい展開だ。だが、私は別にそれが悪いとは思わない。イマドキの
子どもはこのくらい盛りだくさんじゃないと途中で飽きて放り出しちゃうんだ
ろうなあ、と思うだけだ。
今回私が個人的に注目していたのは、やっぱりドビーである。黙々と働き続
ける世のオトーサンたちにどこかダブって見えるその姿。ついつい感情移入し
てしまい、ドビーがドレイの身の上から解放されるかどうかが観ている間じゅ
うずっと気にかかっていた。
クライマックスのあたりでは、「秘密の部屋」をめぐる派手な大活劇のカゲ
で存在を忘れ去られたみたいになっていたのでちょっとヤキモキさせられたが、
最後の最後にはハリーの粋なはからいで晴れて自由の身に! いやあ、よかっ
たよかった。
――というわけで、最後に世のお母さんがたに一言。お宅の"ドビー"もた
まには自由の身にしてあげましょうね。
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| Text by 輝 |
2002/12/5 メールマガジン掲載 |
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