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| タイトル: |
ゴーストワールド |
| 原題: |
Ghost World |
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(2001年、米) |
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| 監督: |
テリー・ツワイゴフ |
| 出演: |
ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンスン、スティーヴ・ブシェミ、ブラッド・レンフロ 他 |
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5月3日に全米で封切られた「スパイダーマン」(サム・ライミ監督)。わ
ずか3日で興行収入1億ドル(約146億円)を突破し、公開後最初の週末と
しては過去最高を記録した。やっぱ、ポップコーン食いながら気楽に観るには
こういう作品がいいんだろうねえ。私もキライじゃないっス。
日本でも5月3〜5日の3日間にわたって先行レイトショー・オールナイト
が行われ、ナイスな成績を上げたらしい。観に行った人もけっこういるんでは
ないかな。
アメリカンコミックの映画化作品といえば、「スーパーマン」(78年)や
「フラッシュ・ゴードン」(80年)から「バットマン」(89年)「スポー
ン」(97年)「X―メン」(00年)などたくさんある。ま、たいがいはヒ
ーローアクションものだ。アメコミと言うと、どうしてもヒーローものという
イメージが強い。
今回紹介する「ゴーストワールド」の原作もアメリカンコミック。――なの
だが、この作品はヒーローものではない。ちょっとフシギなテイストの青春も
の。こんなデリケートなユーモアにくるまれたアメコミもあるのか、へえ〜、
と目からウロコが落ちた気がした。
主人公は高校を卒業したばかりの女の子、イーニド(ソーラ・バーチ)。黒
ブチメガネがトレードマークでアメリカ版アラレちゃんって感じ。でも、いつ
もちょっとフテクされたような感じなのが何だか可笑しい。
彼女はとりあえず高校は卒業させてもらえたものの実は単位が足りない。卒
業式の後に補習授業を受けるハメになってしまう。ダルい授業。パッとしない
毎日。退屈しながらブラブラと過ごす彼女の生活がちょっとユーモラスなタッ
チでつづられる。
そんなイーニドがふとしたことから知り合ったのが中年男シーモア(スティ
ーブ・ブシェミ)。筋金入りの中古レコードオタクで、見るからに自信なさげ
なサエない男。伝言ダイヤルでマジになって彼女を探してたりするのがいかに
もサミシイ。
最初はシーモアを小バカにしていたイーニド。でも、そのうち何だかカワイ
ソウに思えてきて、シーモアに彼女ができるようにとお節介をやき始める。し
かし、彼の方は「どうせ、ボクはオタクだから」「(女性と)何を話したらい
いのかわからないよ」と、いい年してウジウジしっぱなし。
そんなシーモアを勇気づけたり、ついついちょっとからかったり(ポルノ
ショップに無理矢理引っ張っていったりとか)しているうちに、2人の気持ち
はだんだん接近してくる。そして――。
趣味の世界で目立たず静かに生きてきたシーモアの生活は、イーニドに散々
に引っかき回され、振り回され、最後はちょっとカワイソウな結末に終わる。
映画はそんな彼の姿をことさらにユーモラスに描いて笑い者にしたりはしな
い。かといって、同情を誘うようなウェットな描き方をするわけでもない。彼
のちょっとアワレな行動にただ静かに寄りそっている。そこがいい。
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| Text by 輝 |
2002/5/11 メールマガジン掲載 |
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