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| タイトル: |
快盗ルビイ |
| 原題: |
快盗ルビイ |
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(1988年、日) |
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| 監督: |
和田誠 |
| 出演: |
小泉今日子、真田広之、水野久美、名古屋章、吉田日出子 他 |
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ちょっとレンタルビデオでも借りてみるか。会社や学校の帰り、けっこう遅
くなった時なんかにふとそんなふうに思うことがある。
疲れているので、めんどくさい映画は観たくない。どんなに評判がよかった
映画でも、登場人物が20人くらい出てきて複雑な人間関係がねっとりと絡み
合ってたり、サイコキラーによる連続殺人で鮮血が10ガロンくらい飛び散っ
たり、上映時間が4時間20分だったり、そういうのは勘弁してもらいたい。
できれば長さはせいぜい90分くらいで、しゃれた感じの軽いコメディが観た
い。何かいいのないかなあ。そう思いつつ、いつもまっすぐ洋画のコーナーに
向かっているアナタ!(長いなあ)。
たまには日本映画の棚にも目を向けてあげよう。日本映画にだって「しゃれ
た感じの軽いコメディ」はあるのだ。今回紹介する「快盗ルビイ」がそれだ。
主人公の真田広之は母親と2人暮らしのサラリーマン。マザコン気味で黒ブ
チメガネ、のび太並みにさえない青年。そんな彼と同じマンションにミステリ
ーマニアのかわいい女の子、小泉今日子が引っ越してくるのが発端。
今でこそ、昔の恋人によろめく人妻(TVドラマ「恋を何年休んでますか」)
からサイコ犯罪者(「踊る大捜査線 THE MOVIE」)、不老不死の妖
怪じみた美女(「陰陽師」)まで芸域を広げているキョンキョンだが、このこ
ろはまだまだ「かわいい女の子」で通している。
ミステリー趣味が高じたキョンキョンは「犯罪のスリルを味わってみた〜い
!」と次々に完全犯罪のアイデアをひねり出す。その実行部隊として白羽の矢
を立てられた真田広之。
気弱な彼は小悪魔的なキョンキョンに「計画」を持ちかけられると、惚れた
弱みもあって断わりきれない。内心ビクビクしながら、キョンキョンの完璧
(?)なプランにしたがって右往左往を繰り返す。
果たして計画通りにうまく事が運ぶのか、というドキドキ感。そして、思わ
ぬところから計画が失敗してしまう意外性。ちょっとユーモラスなオチ。そし
てまた次の計画。・・脚本はホントよくがんばって考えたよなあ。パチパチ。
監督・脚本の和田誠は有名なイラストレーターである。シンプルな線で書か
れた飄々とした風合いのイラストはみなさんもどこかで目にしたことがあると
思う。熱烈な映画ファンとしても有名で、コラムとイラストで映画の名セリフ
を紹介した著書「お楽しみはこれからだ」は少年時代の私の愛読書でもあった。
「快盗ルビイ」は和田氏の監督第2作。デビュー作の「麻雀放浪記」(84
年)も面白い映画だったが、敗戦直後の東京を舞台にアウトローたちの生き様
を描いたピカレスクなストーリーは、和田氏本来の持ち味とはちょっと違って
いた気もした。
それに比べると「快盗ルビイ」はまさに彼の描くイラストそのままに、かわ
いらしくもちょっと大人っぽくロマンチックな仕上がり。粋な映画です。
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| Text by 輝 |
2002/4/26 メールマガジン掲載 |
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