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| タイトル: |
遥かなる大地へ |
| 原題: |
Far and Away |
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(1992年、米) |
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| 監督: |
ロン・ハワード |
| 出演: |
トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、 トーマス・ギブソン、ロバート・プロスキー、バーバラ・バブコック 他 |
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この映画のクライマックスシーンはとにかく豪気だ。
舞台は開拓時代のアメリカ西部。大平原の地平線の彼方まで、横一線に並ん
だ人、人、人。とにかくすごい数で、それぞれが馬や馬車といった思い思いの
乗り物を用意している。そこに号砲一発、みんなが一斉に走り出す。
何をやっているのかというと、早い者勝ちで土地がタダで自分のものになる
のである。一番乗りして旗を一本おっ立てれば、もうそこは自分のもの。何と
これは映画の創作ではなく史実なんだそうだ。豪快すぎる。
映画を観た後にふと自分をかえりみると、彼我のあまりの差にため息が出て
しまう。
大平原どころか、六畳一間のせせこましいアパートを借りるのに、敷金だ、
礼金だ、仲介手数料だ、火災保険だ、地震保険だ、とありとあらゆる名目でカ
ネをふんだくられる。
手付金だの仮契約だの本契約だの、無精な私には手続きもめんどくさい。あ
ーあ、映画のようにスッカーンと単純明快にいかないもんかねえ。
そんなに苦労して借りた私のアパートにはネズミが出た。ヒドいもんだ。深
夜の2時3時に、天井裏をパタパタと走り回る音で目が覚める。キッチンのほ
うからは、カサカサとスーパーのポリ袋の中をあさる音。実際にそうなってみ
ないとわからないだろうけど、かなり神経すりへります。
耐え切れなくなった住人の誰かが大家に文句を言ったおかげで、駆除業者が
やってきて部屋にワナを仕掛けていった。ワナは超強力な粘着テープでネズミ
を捕まえる方式。ゴキブリホイホイをプロ仕様にしたものだと思ってもらえれ
ばいい。
これでやっとひと安心。しかし・・・
ある朝。やわらかな日差しがさんさんと降りそそぐなか、サワヤカに目覚め
たところでふと見ると、ワナにかかってヒクヒク震えて死にかけているドブネ
ズミの姿・・。サワヤカ気分もいきなりどん底に叩き落とされてしまう。
こんなときには現実逃避しかない。青空を見上げて、アメリカはいいよなあ、
と「遥かなる大地へ」の豪快な世界に思いを馳せたものだ。
この作品の主人公はアイルランドの小作農ジョセフ(トム・クルーズ)と地
主のワガママ娘シャノン(ニコール・キッドマン)。夢を追いかけて新大陸ア
メリカに渡ったはいいが、アテが外れてビンボー暮らしが続く。そのうちに、
最初は反目し合っていた2人の心が次第にひかれあっていく、というストーリ
ー展開はまさに「王道」である。
しかし、病気になったシャノンを医者にみせる金もないジョセフは、彼女を
助けるためにあえて身をひく。失意のなか、鉄道工事の現場で働いていたジョ
セフが最後に一発逆転をかけて挑戦するのが土地獲得レース、というワケだ。
ド迫力で盛り上がったクライマックスの後、エンディングロールにはエンヤ
が歌う主題歌が流れる。これがまた、レースとバトルにコーフンしたこちらの
心をやさしく癒してくれるのである。
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| Text by 輝 |
2002/2/22 メールマガジン掲載 |
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