映画 シャレード

タイトル: シャレード

原題: Charade

製作: 1963年、米

監督: スタンリー・ドーネン

出演: オードリー・ヘップバーン、ケーリー・グラント、ウォルター・マッソー 他

映画 シャレード レビューと感想

 オードリー・ヘップバーン。中国語だと大鳥居別府番(うそです)。亡くなった今もあの世から召喚されて缶紅茶のCMに出演したりして、相変わらず人気者だ。

 彼女の顔はスゴい。スタイリッシュというか、デザイン的というか、とにかく似たような顔を見たことがない。古今東西の映画スタアの中で、一番似顔絵が描きやすいんではなかろうか。
 それに加えて、あの肉食人種らしからぬ華奢で少女っぽい体型。生活感がまったく感じられないとこが人気の秘訣なんだろうなあ。トイレなんか行きそうにないもんねえ。

 今回紹介する「シャレード」の主人公・レジーナは、そんな彼女にとってまさにハマり役。かなり浮世ばなれしたキャラクターだ。

 映画の冒頭、レジーナは友人母子と3人で、スイスのスキー場でバカンスを楽しんでいる。しかし、彼女には悩み事がひとつ。パリに残してきた夫との離婚を考えているのだ。
 レジーナは夫が自分に何か「秘密」を隠していると感じていて、それを不満に思っている。しかし秘密もなにも、そもそも彼女は夫の職業すら知らないのだ。・・・唖然。それくらい確認してから結婚しろよ、オイ(笑)。
 しかし、演じてるのがオードリーだと、このノホホンぶりにも何となく納得させられてしまうから不思議だ。

 パリに帰ってきたレジーナは夫が何者かに殺されたことを知らされる。ここで初めて夫の「秘密」が明らかになる。
 なんと、夫は第二次世界大戦中、輸送中だったドイツ軍の金塊を持ち逃げしていたのだ。その額、およそ25万ドル。夫はそれをどこかに隠したまま死んだ。
 妻のレジーナが金の隠し場所を知らないはずがない、と怪しげな男たちが彼女をつけねらい始める。しかし、レジーナには何の心当たりもなく、途方に暮れるばかり。

 そんな彼女を助けるのが、正体不明でちょっと軽目の美中年(?)。演じるのはケーリー・グラント。レジーナが頼りにできるのは、敵か味方かも定かではない彼だけだ(と言っても、ケーリー・グラントって時点で9割がた味方だけどね)。
 レジーナはもう簡単に彼にメロメロになってしまう。ケーリー・グラントのほうも、「キミはコドモだからなア」と軽くあしらいながらも、まんざらでもないようす。2人は楽しく掛け合いながら悪人どもの攻撃をかわし、金のありかの謎に迫っていく。

 レジーナのキャラはよく言えば天真爛漫、悪く言えばカマトト。ケーリー・グラントでなくても「もう少し大人になれよ」と言いたくなるくらいである。
 私なんかは、現実にこんな頼りない女とつき合ったら大変だろうなあ、と思うのだが、「いやいや、その面倒なところがいいんだ」なんて男もけっこう多そう。確かに演じているのがオードリーだと、こういう女でもけっこうかわいく見えちゃうんだよねえ。
 う~ん、これぞオードリー・マジック。

Text by 輝
2002/2/15

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